サンバ、ボサノヴァ、クンビア、フォルクローレ。
太陽と大地と街角が作るラテン音楽のリズムを、地域ごとに丁寧に紹介。
中南米の「踊る記憶」を集めたガイドです。
ラテン音楽という言葉は、
あまりに便利すぎる。
サンバ、ボサノヴァ、サルサ、クンビア。
明るく、陽気で、踊れる音楽。
それは事実だ。
でも、その奥には、
植民地支配、移民、貧困、祈り、抵抗が折り重なっている。
■ リズムは「喜び」ではなく「記憶」
中南米のリズムは、
単に楽しいから生まれたわけではない。
- アフリカから連れてこられた人々の記憶
- 土地を失った先住民の歌
- カトリックと土着信仰の混交
それらが混ざり合い、
踊らなければやっていけない現実の中で、
音楽は生き延びるための手段だった。
■ ブラジル音楽の静けさ
ボサノヴァは、
騒がしいラテン音楽の対極にある。
小さな声、ささやくギター。
それは都会の喧騒から生まれた
静かな抵抗でもあった。
あなたが「焚き火」や「余白」に惹かれる感覚は、
実はボサノヴァの精神とも近い。
■ フォルクローレという土地の声
アルゼンチン、ペルー、ボリビア。
フォルクローレは、
土地とともに生きる人々の音楽だ。
都会に洗練される前の、
人間の素朴な声が残っている。






