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Monday, 19/1/2026 | 10:02 UTC+9

ブラームス

交響曲 第1番 ハ短調 作品68

ブラームスがこの交響曲を完成させたのは、
43歳のときでした。

作曲の構想を抱いてから、
実に20年以上の歳月がかかっています。

理由はただひとつ。

ベートーヴェンの影があまりに大きかったから。


「第10のベートーヴェン」と呼ばれた交響曲

この交響曲は、初演当時から

「ベートーヴェンの第10交響曲」

と呼ばれました。

とくに終楽章の旋律は、
ベートーヴェンの《第九》を思わせる高揚感を持っています。

しかしブラームスは、
それを単なる模倣ではなく、
自分自身の声として乗り越えた。


なぜこの曲は「重く」聴こえるのか

第1番は:

  • ハ短調という厳しい調性

  • 厳格な構造

  • 暗く沈んだ序奏

を持ち、
はじめて聴く人には
「重い」「難しい」と感じられることも多い。

しかしこの音楽は、

ひとりの人間が、伝統と格闘しながら、
自分の場所を切り開いていく過程

そのものなのです。


ブラームスの交響曲世界の出発点

この第1番がなければ、

  • 明るい第2番

  • 人間的な第3番

  • 厳しく深い第4番

も生まれなかった。

ブラームスの交響曲は、
この「重い一歩」から始まります。

私的note:ブラームスは、好き|夜明けの読書室 音楽編