BRAHMS Symphonie no.3 Haydn Variations Variations sur un theme de Haydn George Szell Cleveland Orchestra
2026年5月5日ブラームスはいつも近くにあるものでなければならないと思っている。
今朝は、ブラームスの交響曲第3番を聴いていた。
A面に第3楽章が入っている。
この曲は、やはり第3楽章がいい。
あの静かで、どこか夕暮れのような旋律を楽しみに、針を落とした。
予想通り、第3楽章はやはり良かった。
あの感じは、何度聴いてもいい。
そしてB面の第4楽章が終わる。
ここで、ひとつの交響曲は終わった、という感覚がある。
ところが、レコードはそのまま続く。
B面にはまだ「スペース」がある。音楽が流れ出したとき、ふと「おや」と思った。
さっきまでの流れとは、どこか違う。
交響曲の延長というより、音が、別の動き方をしている。
気になって裏面を見てみると、「ハイドンの主題による変奏曲」とある。
なるほど、ここで別の作品に切り替わっていたのか。
しかも、この「ハイドン」というのも、実は確かな話ではないらしい。
ブラームスはそう信じて作曲したが、現在では別の作曲家の可能性もあるという。
第3楽章を楽しみに聴き始めて、
交響曲が終わり、
気づかぬうちに別の曲に入っていた。
そして、その主題もまた曖昧なものだった。
少し不思議な気分になるが、こういう曖昧さも含めて、音楽の面白さなのだと思う。


ふと、このレコードを作ったCBSのディレクターは、何を考えてこのカップリングにしたのだろう、とも思う。
同じセルとクリーヴランド管弦楽団の演奏だから並べたのかもしれないが、素人には少し紛らわしい。
けれど、そのおかげで、ひとつの交響曲を聴いていたつもりが、もうひとつのブラームスに出会うことになった。
それもまた、レコードらしい体験なのかもしれない。


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