インド北西のラージャスターン地域から生まれた究極のエンタテイメント集団、ムサフィール。国際的著名のタブラ奏者であり、リーダーのハミードがラージャスターンの伝統音楽を基盤にもっと聴き易い、ポップな音楽にアレンジ。CD『barsaat』では、何とアラブの歌姫、ナターシャ・アトラスまで聴ける!
“Barsaat”はラージャスターンで「貴重な雨」という意味を持つ。この地域では最も貴重で重要な代物であると言われているこの「水」がこの作品の焦点になっている。
彼等のファーストアルバム“Gipsies of Rajasthan”を持っている人なら誰でもこのアルバムが珍しい楽器の超越した演奏のさらなる発展であるということに気がつくであろう。
ジュースハープ、タブラ、ドーラク、Bhanpang、クラリネット、サーランギー、Bendir等これらの全ての楽器が一つのハーモニーになる。
Musafirのオリジナルな楽曲はラジャスターンの田舎の民謡音楽とQwwali(イスラム教信仰音楽)、インド映画音楽、アラブ大衆音楽、Hindustani(北インド古典)音楽の影響を混合させている。
Musafirはヨーロッパ中の何百とあるコンサートやフェスティバル(例えばWOMAD,Roskilde, Paleo, Sfinks, Ritmos等)さらには日本でも熱烈な人々に向けて演奏している。
彼等はランガー、マンガニヤール、サペラグループのメンバー、いわゆる“ラジャスターンのジプシー”であり、自分達が高尚な伝統を受け継ぐ神聖なる人であると考えている。
彼等の根底にあるものは数百年にわたるラジャスターン「王族の地」に根付いている民俗文化であり、しきたり上はイスラムとなっているが特定の慣習には縛られていないためメンバーには女性も参加している。
さらにヒンドゥーのジプシー達はイスラム教徒の古典的形式にこだわるアーティストと違って神話のテーマを遊びを交えながら表現する。
舞踊、ダンス、人形劇、蛇使い、手品ショーは魔法と幻想を表現するための音楽的表現なのである。