Monday, 29/4/2024 | 4:48 UTC+9
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グラミー賞がBest World Music Album(最優秀ワールド・ミュージック・アルバム賞)”の名称を“Best Global Music Album(最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞へ変更

もともと楽曲をカテゴライズすること自体がおかしな違和感を持っていた人も多いはず。

ここ数年、白人優遇の黒人差別や女性アーティストの不遇問題が取り沙汰されることが多くなっていた「Recording Academy(レコーディング・アカデミー)」が主催するグラミー賞。2019年からは主要4部門の候補者数を5枠から8枠に拡大し、投票メンバーも女性やカラード(有色人種)を増員するなど幅広いジャンルのアーティストが脚光を浴びるように改革を推し進め、今年6月にはBlack Lives Matterのムーブメントを受けて“アーバン”の用語を含むカテゴリーの名称を変更していたが、新たに“Best World Music Album(最優秀ワールド・ミュージック・アルバム賞)”の名称を“Best Global Music Album(最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞)”へと変更することを発表した。


“World Music”というカテゴリーはもともと1980年代に非西欧音楽を紹介するためにイギリスで生まれたもので、レコードショップやCDショップで同名のジャンル分けがされた棚を見かけたことがある人も多いだろう。グラミー賞は1992年から“Best World Music Album”を設けていたが、“World”というワードが西欧と非西欧という植民地主義的な発想から生まれたものであるとして、より包括的な意味を持つ“Global”への名称変更を決めたという。ちなみに今年はベナン出身のシンガーソングライター Angelique Kidjo(アンジェリーク・キジョー)が同賞を受賞していた。

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世界の音楽との「出会い」(自己紹介 noteへのリンク) 大阪のレコード店で出会ったインドネシアのダンスミュージック ダンドゥット(DANGDUT)の女王、エルフィ・スカエシ(Elvy Sukaesih)と言ってもまずは誰もわからないだろう。インドネシアの美空ひばりと言ってもピンとこないな、きっと。それに正しくもない。インドネシアは多様な民族の集まる国だから国民を代表する歌手はいない。ひとつの大衆音楽の女王である。 大袈裟だが、このレコードと出会わなかったら、自分の人生は変わっていただろうと思う。ただ、それはわからない。でも、出会うべくして出会ったのだろう。 https://note.com/jirorhythm/n/n936acb145d0e